『2021年、ラグジュアリーブランドホテルが続々オープン』
2021年、本来であれば東京オリンピックが開催された翌年ということで、宿泊稼働率が落ち込むと予想される中、それ以上に日本の持つポテンシャル(魅力や集客力)を見込み、外資系ホテルを中心に着々と日本での市場開拓は進んでいました。
そもそも、外資系ホテルってなに?と思われる方もいるかと思います。
ホテルの区分には、日系ホテルと外資系ホテルに分類されます。
日系ホテルとは(帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニ、パレスホテル、星野リゾートなどがあり)土地や建物を所有した上で、独自のブランド名で運営することが多いのが日系ホテルの特徴です。
それに対し、外資系ホテルでは、土地や建物は所有せず、海外の有名ホテルのロゴから運営方針などノウハウを丸ごと利用して営業することが多いのが特徴です。
つまり、海外に展開するホテルブランドをそのまま日本に持ち込んだホテルを外資系ホテルと呼んでいます。
(土地、建物の所有者はホテル運営の経験がなくとも、そのブランド力を利用して運営することが出来るメリットがあります。)
外資系ホテルグループが、日本にスピーディーに展開できる理由として、土地建物を所有しないことで、運営するリスクを軽減できることが挙げられます。
そのブランド力でインバウンド旅行者や会員制プログラムから、リピーター利用が多いのも特徴です。
働く上で、日系ホテルとの違いは成果主義であることが大きな違いだと思います。
まだまだ、年功序列型の日系ホテルに比べ、売り上げをいかに上げられる人物であるかが重要視されます。
団体で成果を挙げる体質の日系ホテルに比べ、個人成果を重んじる気質があるのが外資系ホテル。利用者には、好みが分かれるところではないでしょうか。
(年配の方が日系ホテルを好む傾向、若い方は外資系を好む傾向にあります。)
さて、そのような外資系ホテルではありますが、今年の一番のトレンドとなりそうなニューオープンラグジュアリーホテルは…
『W OSAKA』です。
世界最大のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が所有するブランドが日本初上陸です。
2021年3月16日開業予定、計337室。世界では約75軒の開業とさまざまな都市でWホテルがある中、ようやく日本にもオープンといったところでしょうか。
日本初上陸が大阪という点もこのホテルの特徴を表しているかのようです。
ラグジュアリーにして、アート。ニューヨーク街並みをホテル内に再現したような雰囲気があります。
Whenever/Whatever(いつでもどんなことでも)ゲストにWOW!と言わせる体験を与えたいとWの文字には込められているそうです。
『東京エディション銀座』
こちらも「マリオット・インターナショナル」が所有するブランドです。
昨年10月に「東京エディションホテル虎ノ門」が開業したばかりで、日本では2号店となるのが銀座です。
地上14階 地下1階 客室数約80室(Suite Room含む)2021年春~夏に開業予定です。
このホテルの特徴は最上階にルーフトップバーを備えていることです。
※ルーフトップバーとは、アジアではお馴染みのオープンエアーのバーの事です。屋上テラスにつくられ、夜景と夜空を楽しみながらお酒を楽しむことが出来ます。
銀座で働く女性の方やビジネスマンの新しいラグジュアリースポットになりそうな予感です。
最後の紹介するのがディズニーホテル、国内5番目となる
『トイストーリーホテル(仮称)』です!
地上11階 地下1階 約600室と外観から内装まで「おもちゃ」で統一されたホテルになる予定です。
2021年度中に開業予定となっており、ホテルの場所は今までにない海沿いに建設中です。
(ヒルトン東京ベイとホテルオークラ東京ベイの間です。)
また、2023年にディズニーシーとのパーク一体型ホテル(475室)を開業させる予定でもあります。
この他にもまだまだ、たくさんのホテルが開業を予定しています。
(フォションホテル京都 日本初・世界で2軒目 パリのエッセンスが詰まった美食のホテル。2021年3月16日開業、こちらも大注目です。)
外資系ホテルはそのブランド力を維持する意味で、日本、特に東京にホテルを建てないという選択肢はあり得ません。
世界有数の都市である東京にホテルが建ち続ける限り、ホテリエ育成機関として、優秀な人材を輩出する責任を持ち続けたいと考えております。
