『どうしてホテル業界で働きたいと思ったのですか』
必ずと言っていい程、採用面接で聞かれる事柄です。この問いには素直な気持ちを語って頂きたいところです。
入学して最初の授業でも、新入生には必ず聞くようにしています。
「中学生の頃に旅行した時、ホテリエがカッコよく振舞っていたから」
「ホテリエのお姉さんがすぐに左利きをわかってくれて、ナイフ・フォークを反対に置きなおしてくれたところ」
「ドラマの撮影で使用されたホテルがキラキラしていて自分もその中で働いてみたいと思ったから」
などなど、概ねホテリエのスマートな身のこなしや気遣い、ホテルの非日常的空間に憧れる学生が大半だと思います。
私自身もホテリエになりたいと思った理由は、仕事をしていく中で「マナーと言葉遣いが身に付けられる」そして「お客様に喜んでもらえることがしたい」と感じたからです。
ホテル業界で働く素晴らしさは、①自分自身がスキルアップできること。②人を笑顔に出来ること。③日本の良さや季節を感じられること。
この3つが挙げられます。
- お客様からはたくさんのことを学ばせて頂きました。
・客室にご案内する時にレディーファーストを意識する男性のお客様。
・高級ワインを注文頂いたお客様が、スタッフの勉強の為にと少し残して帰る方。
・チェックアウト時に「また宜しくお願いします」と、必ずお礼の言葉を添える女性客。
お客様から学んだことで共通するのは「気遣い」が出来るかということです。
- 自分の行動で誰かが笑顔になることが、自分にとっての喜びと感じる方が多くいます。
お客様を笑顔にする為にはまずは自分からということで、入社してすぐの研修では鏡を持参して3時間、笑顔の練習の機会を頂きました。
(口角を上げ過ぎて、その日は一日顔が痛かったのを覚えています)
- 室内施設であるホテルですが、以外にもたくさんの季節感や日本の良さを感じられるのです。
四季折々の花が飾られる、ロビー廻り。桃の節句、端午の節句、クリスマスで飾り付けられる装飾品。正月には餅つきやお屠蘇(おとそ)が振舞われるなど、ホテル業界ではその時々の季節に合わせた催事が行われます。
日本に来る外国人ゲストの方々もこの季節ごとの「おもてなし」を楽しみにしている方がたくさんいらっしゃいます。
季節や催事によってユニフォームにお揃いのチャーム(ピンバッジ)を付けることもあります。クリスマス時期にはリーフや長靴のピンバッジ、東京オリンピックなどの国際イベント開催時にはシンボルマークを付けたりします。
夏になるとプールサイドレストランがオープンします。ホテリエも髪型を整えたまま、アロハシャツを着るという恰好で、ビールやトロピカルカクテルを販売します。
ホテルでは365日さまざまなイベントが開催されます。
日々の業務では英語を覚え、ワインの知識を増やすなど自己研鑽をします。
高額な金額を支払うお客様にとって、それ以上の価値を提供するのがプロの仕事だと考えます。
特別な催事の際には、お客様と一体となってイベントを盛り上げます。エンターテイナーとしての能力もホテリエになれば身に付いていきます。
ホテル業界で働く素晴らしさは、仕事をしながら『人生が豊かになっていくこと』だと思います。
東京ウェディング・ホテル専門学校では入学してすぐに『リゾートホテル就業体験』があります。ゴールデンウィークに初夏を楽しみにしているお客様へ接客をする機会があります。最初は緊張することもあると思います。自分が出来ることの『笑顔』を出して、お客様への『気遣い』がどういうことか学ぶ、最高の場所です。
季節を感じながら、ホテリエとしての一歩を飾りましょう!

5月ゴールデンウィークのリゾートホテル実習ではベルスタッフ、レストランサービスなどが経験できます