『日本のホテルで働きたい』
『日本のおもてなしを学びたい』
『日本の文化が好き』
近年、日本語学校で学んだのち、ホテルの専門学校に入学をする留学生が増えてきています。
2019年(令和元年)留学生総数は約31万人の方が在籍、そのうちの7万8千人が専門学校で学んでいます。
国地域別留学生数の上位5か国として、「中国」「ベトナム」「ネパール」「韓国」「台湾」の国から日本に学びに留学をされています。(JASSO留学生総数より抜粋)
外国人留学生が憧れのホテルで、仕事をする(内定を獲得する)ために必要なことを3つ挙げます。
『日本語能力』
『落ち着いた雰囲気で接客ができること』
『身だしなみが綺麗な人』
この3つについて、詳しくお伝えします。
- 日本語能力とは
何と言ってもこれが出来ないとお仕事にはなりません。「日本語能力検定」の取得が目安となります。ホテルの内定基準として、「N2」レベルが求められています。
ホテル専門学校の入学時にも「日本語能力検定」がないと入学出来ない専門学校もあります。
入学前に「N4」があると、宿泊業で働くことのできる「特定技能」評価試験に受験できるので、入学前までに取得をしておきましょう。
- 落ち着いた雰囲気で接客ができること
日本で接客する場合、あまり「ベラベラ」と話しかけられる接客を好まないお客様も多くいます。外国人スタッフの方でコミュニケーション能力が高くても、場面に合わせた接客ができないといけません。
要するに「謙虚」で「控え目」が大切です。
- 身だしなみが綺麗な人とは
「見た目が9割」という本があるくらいに、接客業では身だしなみが重要となります。
特に留学生に気をつけてもらいたい点を挙げます。
・体臭、口臭に注意する。
母国では毎日のように香辛料の強いものを食べていたかも知れません。もちろんその国の文化的な食べ物も含まれているので、「ダメ」ということではなく接客業で働きたいのであれば、ケアをしなければいけないということです。
ニンニク、ニラ、クミンなどを含む食べ物は、仕事の前日は食べないようにする。
また、毎日入浴をして、身体を清潔に保つことが必要です。
汗をかいた毛穴は詰まりやすく、体臭のもと。
しっかりと洗い流して次の日の仕事に備えられる人がホテルで働くにふさわしい方です。
・髪型を整えること。
髪の毛をまとめることが、上手にできない方が多くいます。今のうちに印象の良い「髪型」はどのようなものかを知っておく必要があります。
整髪料を使ったことがない方も多くいますが、男性ホテリエは異物混入を防ぐために短髪で、髪が抜けおちないようにワックスやジェルなどで固めることをしています。
女性も髪型がだらしなく見えないように、ネットでまとめる。
しっかりと結ぶことをしているホテリエが大半です。
・ムダ毛にも気をくばる
鏡をみて、自分の顔をのぞいて下さい。鼻の穴から毛が出ていませんか?
一流ホテルで働くスタッフがそのようでは、お客様ががっかりしてしまいます。
女性は口まわりの産毛、男性はひげを毎日剃るようにして下さい。
耳たぶや耳の穴から毛が出ていることもあります。見逃しやすいので確認しましょう。
今回はホテルで選ばれやすい、留学生をお伝えしました。
留学生スタッフに期待することは、国際感覚が豊かでお客様に非日常を演出してもらいたいこと。自国のお客様がいらっしゃった時に母国語で接客をしてもらいたいという理由が挙げられます。
普段の生活から、一流のスタッフとは何かを考えて行動するようにしましょう。
また、今回のことは日本人が採用されるためにも必要なことです。
美しい日本語が話せる。謙虚で控え目な態度。非の打ちどころがない身嗜み。
どのホテルでも欲しいと思われる人材です。

本校でも日本でおもてなしのプロを目指す留学生がたくさん学んでいます!