Column by Tokyo Wedding Hotel College

2020/7/16

思い出に残る結婚式

『当たり前のことはちゃんとする』

 

前日の準備、担当する自分のケア。出来るだけ寝不足にならずに気持ちを整える。

匂いがきつい物は食べないようにする。婚礼前の最低限のエチケットです。

 

新郎・新婦にとって素敵な披露宴にするにはどうしたらよいか、常に考えていました。

 

『思い出に残るウェディングにしたい』

 

その為に私が一番に気をつけていた事は、当日、おふたりの体調でした。

 

おふたりが会場に入場する前に、新郎に伺うことがあります。

『お酒はお強いですか?』と

入場直前に聞かれると「本音」を漏らします。

実は、弱いんですよ…と、言われる方が大半です。

 

この『お伺い』が、『今日はたくさんお酒を飲むかも知れない』と、新郎の意識に刻み込みます。

『ご新婦様と過ごす1日です。気をつけながらお楽しみ下さい』とお伝えします。

 

お酒を飲むことで、顔が『真っ赤』になる方もいらっしゃいます。

たくさん飲まれていると判断した場合、早めにお色直しの中座(会場を出て衣装を変えること)をしてもらうことがあります。

(お色直し後、おふたりでの写真撮影で新郎が真っ赤な顔で写らない為にも)

 

結婚式が『授かり婚』の場合もあります。

『授かり婚』とは、新婦のお腹に新しい家族が宿ることをいいます。

 

新婦の急な体調不良にも気をつけます。

肩などの露出が多いウェディングドレス、冬場は特に冷え込みます。

 

冬のウェディングドレスにはスタイリストより、ロングスリーブ(長袖)のドレスをコーディネートしてくれます。雪の結晶の刺繍やキラキラしたビジュー(ラインストーン)をあしらったロングスリーブは一気に冬らしい花嫁になります。

 

しかし、それだけでは寒さをしのぎきれません。

 

身体を冷やさないようにアテンダー(介添え)に指示をして、ボレロやショール、ケープを場面に応じて身にまとってもらいます。

そうすることで、ウェディングドレスがさらに上品な印象になります。

 

夏場でも、空調の利きすぎた会場での対策、暑さに気を配るなどが必要となってきます。

 

さて、3月頃より新型コロナウィルスの影響を心配して、結婚式を控えたカップル。

4月16日には緊急事態宣言が全都道府県に拡大しました。

 

結婚式を直前に予定したカップルは延期を余儀なくされました。

 

その延期をしたおふたりの結婚式が、まもなく行われようとしています。

3月~6月に予定されていた多く方が半年先の9月以降に挙式を行います。

 

自粛、ステイホームから、いよいよ9月より婚礼が動き始めます。

 

結婚式の招待状は2か月前に送付。

もちろん事前に参加を頂ける了承は得た上で、友人や親族、会社の上司、同僚に招待状を郵送します。

 

つまり、今月7月頃から招待状が届き始めるのです。

心配されるのが各式場、ホテルウェディングのウィルス対応策です。

 

公益社団法人「日本ブライダル文化振興協会」により「新型コロナウィルス感染拡大防止ガイドライン」が発表されています。

 

・お打合せは出来るだけ、リモートやオンラインを使用すること

・披露宴会場は、出来るだけ広めの会場を手配し、席の間隔は開けること。

・集合写真を撮影する場合は、直前までマスクを着用し、会話を控えてもらうこと。

 

などの予防対策が打ち出されています。

 

ここから,新しい結婚式がスタートします。常に変化はしていきますが、気持ちは一つです。

『おふたりの思い出に残るウェディングにしたい』

 

新しい生活様式の中でも結婚式は必ず行われます。それは、晴れの日の儀式だからです。

節目をお祝いする結婚式には、神様が宿ります。

 

東京ウェディング・ホテル専門学校では『今だからこそ』何が出来るかを授業で学んでいます。結婚式当日に『今だからこそ』新郎新婦に出来ることを考えるプランナーやキャプテンのように、これからのウェディングを考える。そんな人材を育成しています。

 

TAKAMI BRIDALで活躍する卒業生

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