Column by Tokyo Wedding Hotel College

2020/12/16

外国人留学生必見!宿泊技能測定試験とは?

数年前のホテル業界は、外国人留学生(国籍が日本以外)が正社員で働く場合、『通訳』という立場でフロントカウンターに立つ、レストランに配属されることが一般的でした。

『通訳』ということですから、チェックイン業務やレストランでの料理提供は行えません。

お客様への案内は表向きにはすることが出来ず、『外国人旅行者を通訳しながら、チェックインの業務のお手伝いする』という、曖昧な働き方をさせているホテルも見受けられました。

日本では、10年くらい前から外国人労働者が多く働いているように感じられます。

しかし、そのほとんどがアルバイト契約か、配偶者が日本人の方に限られていました。

日本国内では少子高齢化に伴う、人手不足が叫ばれるようになり、外国人労働者を採用したいという企業からの声が上がりました。

外国人留学生が『正社員として、最長5年間働ける資格』として

国内の試験は2019年4月14日にスタートしました。

雇用される外国人留学生は、その業種ですぐに働ける技術と、日本語でのコミュニケーション能力が求められ、その能力を特定技能測定試験で判定します。

さて、その宿泊技能測定試験(当校に所属する留学生が本年度の試験に臨んだ結果ならびに試験内容の分析)をこのコラムにて報告致します。

まず、試験内容ですが、「フロント業務」「広報・企画業務」「接客業務」「レストランサービス業務」「安全衛生その他基礎知識」の5カテゴリーから出題

学科は30問の真偽法(〇か✕を選ぶ)

実技は問題が記入されたカードを見て答えるものに分かれています。

学生ヒアリングによる試験問題の一例を掲載します。

・宿泊予約を取る時は、時間と名前だけ聞けばよい。

・日本で火事の時に連絡する電話番号は119番である。

・ハイボールとは、ウィスキーと炭酸で作ります。

・モーニングコールとは客室までコーヒーをお届けすることである。

・お客様のキャッシュカードをデポジットとして預かった。

このように、ホテル業界で働く上で、必要な知識が問題として出ています。

学科問題数は30問ですが、全員同じ問題が出題される訳ではありません。

受験する方により、問題がランダムに出題されます。

実技試験について

ホテルのロケーションが記入されたカードがパソコン上に写し出されます。

それを見た後に質問が3つ出ます。

※ロケーションとは、チェックイン時間や客室数、レストラン数、駐車場の数などが記入されたカードです。

質問例(一例を掲載します)

・12時前にチェックイン出来ますか。

・喫煙が出来る部屋はいくつありますか。

・朝食はどこで食べられますか。

・近くに繁華街はありますか。

留学生には「タバコが吸える」を「喫煙が出来る」という言葉で質問されます。

事前に難しい言葉に変換した、質問を練習すると良いと思います。

また、全員共通の写真を見た後に質問が1つあったようです。

今回の写真内容 ワゴンに料理が載っている写真

質問例(一例を掲載します)

・ステーキを出す時に何と言いますか。

・お寿司を出す時に何と言いますか。

実技試験はパソコンに向かって、質問に答えます。

よりはっきりとした日本語で、ホテルスタッフとして、丁寧に答えることが良いと思います。

以上が、2020年度第3回目の試験内容でございました。

今回の試験結果、全体で合格率が39.8%でした。

東京ウェディング・ホテル専門学校、国際ホテル科の合格率は全体を大幅に上回っております。

これは「宿泊業ビザ対策講座」を入学当初から学び、学科試験対策と直前の面接よる実技対策が功を奏したと自負しております。

ホテル業界で働きたい留学生は、是非ともオープンキャンパスにお越し下さい。

試験対策をいち早く取り入れたカリキュラムでお待ちしております。

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