Column by Tokyo Wedding Hotel College

2020/5/1

ホテリエの休日の過ごし方とホテルで身に付けたこだわりの逸品

『ホテルは時を忘れる場所 一流ホテルには時計はない』

 

初めてのボーナスで『仕事用の時計』を購入しました。21歳の時です。

ホテリエは手元をよく見られます。特に「手荷物」を持つときや「料理」をお出しする際に腕廻りを見られます。

 

リッツ・カールトンホテルのモットーに『紳士淑女にサービスする紳士淑女』という言葉があります。

お客様に接する紳士淑女として、その場に合わせた『時計』を身に付けるのもホテリエとしての身嗜みだと思います。

 

ホテルは時を忘れる場所、客室以外ではお客様に時間を気にすることなくお過ごし頂きたいという気持ちから時計はありません。

 

ひと昔まえはフロントカウンター横に世界各国の時刻を表示するホテルが多くありましたが、それも少なくなってきています。

 

さて、ホテリエの休日は学生時代と変わらず、ショッピングに行く、友人と食事に行く、ボウリングやカラオケで過ごすなど気分転換をしています。

長期休暇の際は、海外旅行に行き、新しい刺激を受けてホテリエの仕事に役立てます。

 

社会人でも休日の過ごし方は学生時代とあまり変わらないですが、ホテリエとして休日を過ごすのであれば、得ようとするものが変わります。

 

紳士淑女をもてなす、ホテリエになる為に休日を少し工夫して過ごします。

 

ホテル業界で功績がある方から『映画を観るように、そして百貨店に行くように』と、駆け出しの私にかけられた言葉があります。

 

この意味は映画を観て刺激を受けること、五感に訴えかける表現力を学ぶこと。

百貨店がしている売れる為のディスプレイや最新のトレンドをホテルにも取り入れるようにとのことだと、私は理解しています。

 

同じ映画を観るにしても、出演者の行動や気持ちを考えながら観るようになり、ショッピングでも、色の流行りを料理や食器、オリジナルカクテルに活かすなど、休日の中で感性を磨くことに役立てます。

 

また、休日のランチに有名ホテルのレストランに行くこともあります。

(ごく稀に同業者と思われる方が自分の働くホテルレストランに現れることも なんとなく雰囲気で分かります)

 

学生時代の休日と違うのは、「遊ぶためだけ」に過ごすのではなく、社会人やホテリエとして遊びの中にも「情報収集するアンテナを張る」ことだと思います。

 

私も疲れて、1日寝て過ごしてしまう日もあります。

身体が休みたいと思っているときは自身をいたわるのも大切です。

家で過ごしている今、映画を観ましょう。そして、「紳士淑女・ホテル」と検索するとたくさんのキーワードが出てきます。

 

最後にホテリエが後輩にプレゼントをする際に、一番選ばれるのが「ボールペン」です。

時計と一緒で、お客様に見られ、サインを頂く際にお貸出しする「ボールペン」

安価な物は使用してはいけません。先輩から頂いたボールペンは今でも大切に使用しています。

 

東京ウェディング・ホテル専門学校ではWEB個別相談を開催しています。

家で過ごしている今、少しでも「情報収集するアンテナを張る」ことをして下さいね。

是非ともお待ちしております。

 

 

東京ベイ舞浜ホテル ファーストリゾートで活躍する卒業生

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