Column by Tokyo Wedding Hotel College

2020/11/30

ブライダル業界の今後

ブライダル業界の今後を心配される保護者の方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

結論を先に述べます。『この業界こそ、今後も成長の兆しがみられます』

いま、急激な変化が生まれようとしています。

2008年、世界規模での景気悪化を招いたリーマンショック。

日本でも景気に大きな影響をもたらしたこの年、婚礼件数は前年に比べ落ち込みました。

また、2011年、東日本大震災の影響による自粛ムードが広がり、ここでも婚礼件数が落ちました。

しかし、この二つには大きな違いあります。

東日本大震災の後、『絆』が日本中のテーマとなりました。

その後に結婚するカップルが増加したのです。

今回のコロナウィルスよる4月~5月自粛期間中の婚礼キャンセルは2割、延期を選んだカップルは8割となっております。(大手ブライダル企業記事より抜粋)

両家の顔合わせは従来通りに行われており、入籍をやめるという選択肢はないとのこと。

外出自粛でなかなか会えないのであれば、入籍して一緒に住もう、というカップルが多かったようです。

コロナ禍において、逆に『絆』が深まった結果だそうです。

挙式、披露宴を延期するカップルがいるなか、フォトウェディング(結婚式を挙げずに写真撮影のみを行う結婚スタイル)で結婚の思い出を形に残したカップルも多くいらっしゃいます。

招待する方がいない分、食事代がかからずにリーズナブルです。

浮いた費用はドレスやヘアーセットをワンランクアップにしています。

実際の挙式、披露宴以上に費用を頂戴しているスタイリストもいるそうです。

電車内には何十年も結婚情報サイトの「ゼクシィ」の広告が掲載され、女性誌「an・an」では恋愛、結婚、婚活特集が組まれた広告をいつも目にしています。

結婚という、人生の節目は永遠に失われることはないでしょう。

国民の関心事として、皇族の婚礼があります。

2018年10月 高円宮家の三女、絢子さまの挙式が明治神宮で執り行われ、都内のホテルで披露宴が行われたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

人生の節目を国民が見守る、婚礼に対する世間の関心が高まる一方です。

ブライダルとは常に新しい、『かたち』が生まれていく産業です。

結婚の価値観は時代ともに変化を遂げています。

数年前まで、インターネットでの出会いはご法度のように扱われてきました。

しかし、今では「マッチングアプリ」を利用して結婚に至るケースも新しい出会いの『かたち』。

友人の紹介でも、職場の出会いでもない、新しい出会いの『かたち』からの結婚。

「マッチングアプリ」を利用した方で、挙式・披露宴を行うカップルが多くいらっしゃいます。

プランナーの仕事は、さまざま思いを実現する為に日々の変化に敏感になっています。

挙式のみを行うカップルには、ドローンによる空撮撮影を提案。

動画編集技術を駆使した挙式では、当日のみならず、事前準備も収めたムービーの提案など。

良いものを提案し、その対価を得ています。

ブライダル業界を取り巻く環境は少子化、不況による収入減、感染症対策など、厳しい要因があるのは事実です。

しかし、それはどの業界でも同じこと。

ブライダル業界では、さまざまな商品が世に提案され続けています。

古来より、婚姻というものがあり、結婚に対する思いが人々の心にある限り、業界が発展を続ける理由となっています。

ウェディングプランナーとして活躍する本校の卒業生

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