Column by Tokyo Wedding Hotel College

2024/2/6

ウェディングブーケの選び方とテーブルコーディネート

前回のコラムでは、ウェディングドレスなどウェディングの衣装選びについてお伝えしました。

今回のコラムでは、ウェディングドレスにあわせるウェディングブーケ(ブライダルブーケ)の選び方と披露宴会場の雰囲気を変えるテーブルコーディネートについてお話ししていきます。

新婦様がウェディングドレスにあわせてお持ちになるウェディングブーケ。
なぜ新婦様がブーケを持ったり、新郎様がブートニアと呼ばれるお花を胸ポケットにさしているかご存知ですか?
中世ヨーロッパでは、プロポーズの際に男性が野の花を摘んで花束にし、その花束を女性に贈ったと言われています。女性はプロポーズの返事として、その花束の中から一輪を抜き取り男性の胸ポケットに入れ、プロポーズのお返事「YES」を表したそうです。
諸説ありますが、新婦様のウェディングブーケと新郎様のブートニアは、このエピソードに由来していると考えられています。

また、ウェディングブーケで取り入れられることの多い「白色」。
ウェディング全体でも多く用いられる白色ですが、白には「純真、純潔、純白」の意味があり、新婦様の純真無垢なイメージを表しています。白は「魔除け」という意味もあるので、花嫁様を悪いものから守るために結婚式で多く使われています。
白のウェディングドレスに白を基調としたブーケが多いのは、「白色」がこのような意味を持っているからです。

次にウェディングブーケ(ブライダルブーケ)の種類について、お話しします。
ウェディングブーケの形やお花の種類はたくさんあります。

ウェディングブーケの形に関しては、人気のあるものを特徴や似合うドレスと合わせていくつか紹介していきます。

●ラウンドブーケ
丸い形で王道のブーケです。
Aラインやプリンセスライン、チュール素材、リボンやフリルを使用したドレスなどを着て、可愛い雰囲気にしたい場合に合います。

●クラッチブーケ
茎の長いお花を束ねた形のブーケで、ナチュラル・カジュアルなイメージのものが多いです。「クラッチ」は「しっかり掴む」という意味があり、束ねたお花の茎をぎゅっと掴んで持つスタイルとなります。
トレーン(ドレスの裾)が長くなく、動きやすいカジュアルな雰囲気のドレス、細身のスレンダーラインやマーメイドドレスなど、すっきりとしたスタイル、大人っぽい雰囲気のドレスに合います。

●キャスケードブーケ
「キャスケード」は「小さな滝」、「上から下へ流れる」という意味があります。
そのため、縦長で下に流れるようなデザインとなり、豪華さやエレガントさ、正統派のイメージもあります。
Aラインや光沢のあるドレス、トレーン(ドレスの裾)が長いドレスなど、上品でクラシカルなイメージのドレスに合います。

●リースブーケ
リース(輪っか型)をお花で華やかにしたブーケ。指輪と同じように丸く繋がっているため、新郎新婦様の幸せや愛が永遠に続くようにという願いも込められています。
リースブーケは可愛らしい印象があるため、Aラインやプリンセスラインのドレス、レースやオーガンジーを使用した柔らかい生地のドレスに合います。

●ボール型ブーケ
ボール型のまんまるなブーケ。お花をたくさん使用し華やかで可愛いブーケです。
和装にも合うため、白無垢・色打掛などの和装で持つ和ブーケとしてもオススメです。持ち手はリボン、和装であれば組紐などを使用します。持ち手に手を通せば両手を使えるのもポイントです。

ウェディングブーケの形について紹介しましたが、ウェディングブーケはどんなお花を使うかによっても雰囲気やボリュームなどが異なってきます。
ウェディングブーケには、生花以外にはアーティフィシャルフラワー(造花)、プリザーブドフラワー、ドライフラワーなどを使用することもあります。

最近、アーティフィシャルフラワー(造花)はクオリティがとても高いものが多く、人工的に作られたものではありますが、生花の再現度が高いです。生花以外は半永久的に保管や使用できるという特徴もありますが、それぞれのメリット・デメリットも考えながら提案していくと良いでしょう。

お花は一輪が大きいもの、小花、茎が長いお花、可愛い雰囲気に合うお花、スタイリッシュな雰囲気に合うお花など、組み合わせによっても印象は大きく変わってきます。

また、生花を使う場合は季節によって用意できるお花と用意できないお花があるため、新婦様が使いたいと思ったお花が時期によっては用意できない可能性もあります。その場合は、結婚式時期のお花の旬も考慮しながら、新郎新婦様のご希望の印象を叶えられるようご提案していきましょう。

ウェディングブーケ選びには、新郎新婦様が希望されるウェディング全体の雰囲気や会場の雰囲気、ウェディングドレスとの相性も大事なポイントとなります。
ウェディングブーケのお打ち合わせをする際は、決定したウェディングドレスや和装など、衣装のお写真を見せていただきながら相談していきます。新婦様に「どんな雰囲気にしたくて選んだドレス(和装)なのか?」をお打ち合わせで伺うと良いでしょう。
ウェディングブーケのお打ち合わせは、ウェディングフローリスト(フラワーコーディネーター)が直接お客様と行うことが多いですが、ウェディングプランナーからもブーケやお花についてアドバイスできるとお客様からの信頼度はさらに上がり、全体的なコーディネートもしやすくなります。ウェディングプランナー志望の方もウェディングブーケやウェディングのお花について学でいきましょう。

次に、ウェディングパーティーで使用する披露宴会場のテーブルコーディネートについてお伝えしていきます。

テーブルコーディネートは会場に入った瞬間の印象を大きく変えるものになります。新郎新婦様がお掛けになるメインテーブル(高砂)のお花、列席者がお掛けになるゲストテーブルのお花、テーブルクロス、ナプキンなどの色やデザインによって印象が変わります。
ナチュラル、キュート、スタイリッシュ、ゴージャス、シックなど希望のテイストによっても使用するお花やテーブルクロス、ナプキンなどの種類は異なってきます。

例えばキュートな雰囲気にしたい場合は、ピンクやパステルカラーなど淡い色味のお花やテーブルクロスを使用すると一気に会場がキュートな印象になり、ナチュラルな雰囲気をご希望であれば、白やグリーンを基調にしたお花、野の花のような小花を使用したり、お花を飾る花器をあえて木の丸太の上に乗せてみたりするなど、小物を使用することでも雰囲気や印象は変わってきます。
ゴージャス感を出すのであれば、ゴールド系のキャンドルをたくさん置いてラグジュアリーで豪華な雰囲気に仕上げることができます。

また、季節感を取り入れたテーブルコーディネートもあります。
春であれば桜の枝を使った装花、夏はひまわりや透明の花器を使い水を活かした装飾、秋であればオレンジ系の色、ハロウィン時期は小さなかぼちゃをテーブルコーディネートに取り入れ、冬のクリスマス時期はゲストテーブルひとつずつに小さなクリスマスツリーを飾るなど、それぞれの時期に合わせたお花や小物、色を使用すると一気に季節感がアップします。

テーブルコーディネートは会場の雰囲気、衣装との相性、テーマなどとあわせて考えていくことが大切です。
その為にはお花や衣装の知識も学びながら、トータルコーディネートができるように、日頃から街中の装飾や気になるコーディネートをチェックしておくと良いでしょう。

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