Column by Tokyo Wedding Hotel College

2019/12/18

ホテリエを目指す留学生の学校選びのコツ ホテルの1日(午前の部)

AM6:00 落としたてのコーヒーの香りがロビーまで漂い、ホテルの1日が始まろうとしています。朝食を準備するラウンジで、一番早く利用するのは航空会社の制服に身を包んだ、エアラインのクルー達。『have a nice flight !』と顔なじみのクルーに軽い挨拶を交わして、朝食で使用した食器を片付けます。

さぁこれからがラウンジが忙しくなる時間帯です。

 

朝と昼そして夜の、どの時間帯でも対応可能なレストランを有するのが「シティホテル」と呼ばれ大都市に点在するホテルの呼称名です。

多くの「シティホテル」では宿泊施設の他、レストランや宴会場、フィットネスジム・会員制スパなどを保有しているのが特徴でもあります。

 

AM9:00 宿泊したお客様が少しずつ、お部屋を後にしていきます。ビジネス利用のお客様は朝が早く、8時過ぎにはチェックアウトする方が多くいらっしゃいます。

サインボードに「OUT」の文字が点灯したところから、お部屋の片づけ。

本日のチェックインがスタートするまで残り6時間。常に時間を確認して次のお客様にお部屋を提供する準備をします。

 

客室清掃係のお仕事は「ハウスキーピング」と呼ばれます。前に使用したお客様の痕跡を一切残さずに隅々まで綺麗にしていきます。

客室清掃で特に気を付けているのが、忘れ物です。

帝国ホテルでは客室のごみ箱に入っている物は1週間キープをしています。これは、紙切れ一枚がお客様にとって大切な忘れ物であるかもしれないという、気配りからの行動です。

 

AM11:00 フロントではチェックアウトするお客様の最終時刻となり、ロビー周りは一段と混雑する時間帯です。

速やかにお部屋で利用したミニバー(冷蔵庫の中にあるお酒やソフトドリンク、おつまみのこと)、ホテル館内を利用した際にお部屋付けにした代金を精算していきます。

そして、この先の安全とまたの宿泊利用を願って、「いってらっしゃいませ。またのご来館を心よりお待ち申し上げます。」と笑顔でお見送りを致します。

 

ホテルの顔というべき、フロント業務ではさまざまな問い合わせを一手に担っています。世界各国から来館されるお客様に英語でのコミュニケーション、中国人スタッフによる、母国語での対応と、ホテリエとしての立ち居振る舞いの他に語学力も必要な職種でもあります。

 

AM11:30 ランチの時間帯にはたくさんのお客様がレストランを利用します。

今日の気分は和食、中華、洋食とその日に食べたいものが、なんでもチョイス出来るのも「ホテル」の醍醐味といえます。

伝統を重んじるホテルレストランではお気に入りのお店を見つけやすいのも特徴です。

 

レストランでは、「フォン」と呼ばれる出汁が鍋の中で何時間も煮込まれます。これが褐色系のデミグラスソースになります。

ランチタイムのレストランでは、料理から漂う香りや厨房で仕込まれるソースの匂いでさらに食欲が増進します。

 

 

いかかでしょうか。

 

午前中だけでも、ホテルを利用されるお客様に快適で安心して滞在できるよう準備とサービスが多数行われています。

 

・1日の始まりにホテルでの至福の時を楽しまれるお客様へ、レストランスタッフからの笑顔で元気のある挨拶。

・直接お客様の顔は見えませんが、宿泊によって癒されるようにベッドメイキングするハウスキーパー。

・フロントスタッフの気品ある接客応対。

 

東京ウエディング・ホテル専門学校では、一からホテルの流れやその時に必要な対応を学習できるカリキュラムがあります。

次回、いよいよ「ホテル客室チェックイン」がスタート。

ホテルの1日(午後の部)をお伝えします。

ホテルメトロポリタン丸の内でゲストリレーション(フロント)として活躍する本校の卒業生

 

 

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